情熱の赤い糸
written by しずか
真澄とマヤが付き合い始めて約半年が経つ。
以前はあんなにもめた紫織とのドロ沼劇も今では一応終結し、二人は都内の高級マンションの一室で半同棲生活を送っていた。



「ねぇ、速水さん。運命の赤い糸って信じる?」
マヤは、お気に入りのクッションを抱きかかえそのままソファーに寝そべると、隣で会社から持ち込んだ書類を捌く真澄にふと話し掛けた。

「急に、どうしたんだ。」
真澄は、視線を書類からマヤに移すと、そっと手を伸ばしマヤの頬の輪郭をさらっと撫でた。
なんとも言えない穏やかな空気が二人を包み込む・・・。

「えへっ、実はね、今日麗と『情熱の赤い糸』っていう映画見てきたんだ〜。」
「その映画でね、人は生まれながらにして、運命の赤い糸で結ばれた人を探すために旅をしてるんだって言ってて・・・。それで、あたしは、もう見つけちゃったんだな〜って・・・。」
マヤはもじもじしながら上目遣いで真澄を見つめる。

すると真澄はわざと知っててマヤに聞き返した。
「それはまた、どういうことか君の口からハッキリ聞かせてくれないか。」
「えっ、どういうことって・・・。そ、それは・・・え〜と、あのぉ・・・。アタシは速水さんと赤い糸で結ばれてるんじゃないかって・・・そう思って・・・。」
マヤの最後の声は恥かしさのあまり消え入りそうだった。

今でも真澄と付き合ってこうして一緒に暮らしている自分が信じられない。
彼女は頬を赤らめる・・・。

そんなマヤに対して真澄は、改めてお互いの愛の深さを確認する・・・。
そして彼女のおでこをコツっと突付いて笑顔で話し掛けた。
「そう思ってって?俺たちはしっかり結ばれてるよ。」
「なんなら、運命の赤い糸数百万本で編んだ綱で、君の首根っこ捕まえて何処にも行かないようにしようかと思うくらいだよ。」
相変わらずの真澄の返答にマヤはいささか呆れ、みるみるうちに頬が膨れちょっぴりケンカ口調で真澄に絡んできた。
「もう!速水さんったら〜。あたしはネコじゃないのよ!!」
マヤは、抱きかかえていたクッションを右手に持ち真澄の胸めがけてバシバシ叩いている・・・。

そんな他愛のない会話が心地よかった。
最愛のマヤを手中に収めた喜び・・・。
彼女のくるくる変わる表情、しぐさ、声・・・。
どれをとっても新鮮で愛しい。

数年前では、とても考えられない夢のような同棲生活だった。
それが現実となり半年が過ぎた今でも、二人はお互いの存在を大切にし、付き合い始めのような心ときめく信頼関係を築き上げている。

そして今日もまた・・・。
恋人達の熱い夜が始まろうとしていた・・・。

・ ・・が、このとき、赤い糸に纏わる愛の証が真澄によって過激に繰り広げられようとは、このときのマヤはまだ知る由もなかった。

未だかつて経験したことのない最大級の快楽が、真澄の脳裏に鮮やかに思い浮かぶ・・・。








食事をしてシャワーを交互に浴びると二人は当然のように寝室へ向かった。

そして、どちらからともなくお互いがベッドに横たわると、事の始まりのようにそっと唇を重ねた。
最初はついばむような軽いキス。
それがだんだん強く激しく長い大人のキスへと変化を遂げる。
「んんん・・・っ・・・。」
マヤは吐息交じりのキスの合間に喉の奥から甘い喘ぎ声を漏らした。
そんな彼女のかすれた声を合図に真澄の舌は容赦なくマヤの口内に潜り込み粘膜を隅々まで味わう。
マヤの口の中は温かく、トロリとした唾液に満ちていた。

マヤは情熱的な真澄の口付けを受けながら、徐々に全身の力が抜けていき、震える身体を彼に委ねてきた。
そんなマヤを真澄はそっと抱き寄せると、彼女の艶やかな黒髪を軽く梳く。
そして壊れ物を扱うかのようにおでこに瞼に頬にキスの雨を降らせていた。

・ ・・が、しかし・・・。
今日は・・・何だか・・・いつもと違う・・・。

マヤは、何時にない真澄の激しく情熱的なキスに何故かただならぬ情欲を感じていた。
それは女の直感と言うべきものだろう・・・。
毎日、真澄との行為を繰り返すたび、彼のその日の感情を身体全身で感じ取れるようになっていた。

そして今夜は・・・。
何かものすごい快楽が待っていそうな・・・そんな予感・・・。

マヤは、容赦なく降り注ぐ真澄の激しい口付けに頭の中が朦朧としながらもそんな想いに身体を震わせていた。
そして真澄がようやく唇を解放するとマヤは甘い吐息を漏らしながら彼に囁いた。
「速水さん・・・今日は・・・いつもと・・・。」

すると真澄は優しいけれど普段とは違う強い眼差しでマヤに囁いた。
「そうかもしれないな・・・。」
いささか意味深な笑みも浮かべると、真澄はベッド脇に置いてあったマヤ好みの甘いカクテルを一口含み有無も言わさずマヤの口の中へ注ぎ込む。
マヤは、いつもと違う真澄にこれから起こり得る絶叫の快楽に目を大きく見張る。
ホントに何か特別なことがありそうな予感だ。

マヤの瞳に映った真澄の眼差しは、心なしか激しい情欲と抑えきれない欲望を湛えていた。
そして真澄は素早くマヤのパジャマのボタンを外すと、晒されたまろやかな胸のラインを人差し指で撫でながら優しい瞳で囁いた。

「今日は、君が見た映画の趣旨を君の全身で味わってもらうつもりだ・・・。」

「・・・・・・えっ?」
"・・・どういうこと・・・?"

マヤが聞き返えそうとすると、透かさず真澄はマヤの唇を塞ぐ。
それ以上言葉を発することができないように・・・。
そして再びマヤの口内を丁寧に味わった後、決定的な言葉を口にする。

「さっき、ソファーで寝そべりながら言ってただろう。君の言ってた運命の赤い糸を見えるものにするつもりだ・・・。」
「多少手荒かもしれないが・・・覚悟しておけ・・・。」

そう言うと、真澄は一気にマヤのブラジャーを剥ぎ取った。
それは激しい愛の嵐の始まりだった。

「マヤ、愛している・・・。」
「俺がどれだけ君を想っているか、全身で全神経で全てを感じて欲しい・・・。ただそれだけだ。」

上半身が剥き出しになったマヤの肢体は、熱を帯びているのか仄かに紅く染まり、脱皮した大人の色香を漂わせている。

すると真澄の手が形の良いマヤの乳房を鷲づかみにする。
マヤの乳房は柔らかく、それでいてプルンとした弾力に富んでいた。
揉みしだく手の中でふくらみが円を描きながら柔らかく潰れる。
次いで、真澄の口がふくらみごとピンク色に染まった蕾にしゃぶりつく。
そして舌を伸ばし、甘い香りを漂わせるマヤの肌を舐めまわした。
マヤの白いふくよかな乳房がざらついた舌で貪られさらに唾液で侵されていく。

マヤは、真澄の何時にない激しさに戸惑いながらも、湧き上がる未知の世界への旅立ちに胸を躍らせていた・・・。

"こんな自分がいたなんて・・・。"

確かに今まで幾度となく夜を共にしてきた。
時には、社長室や楽屋控えなどスリルあるところでもしてきたこともあった・・・。
でも・・・今日は・・・。
普通にベッドの上なのに・・・。
過去に経験したことのないただならぬ激情の嵐の予感・・・。

「マヤ・・・愛している・・・誰よりも・・・。そして・・・何よりも・・・。」
「今日は、君を思いきり狂わせたい・・・。」

そういうと真澄は鋭く獲物を狙う狼のように、素早くマヤのショーツを引きずり下ろした。
マヤの小さく可愛いらしい薄紫の布キレは既に蜜の大きな染みを作り上げていた。
彼の長い指先がマヤのショーツの濡れた部分にそっと触れる・・・。

「あぁん、速水さん・・・恥かしい・・・。」
そんな真澄の行動に気付いてか、マヤは艶やかな白い下半身を艶かしくくねらせて恥かしげに顔を伏せていた。

「マヤ、まだ何もしていないのに、もうこんなに濡らして・・・。」
「君って子は・・・・・・。」
真澄に恥かしい言葉を掛けられて、マヤは顔を真っ赤に染めてモジモジと太腿を擦り合わせている。

すると真澄は背後からマヤを抱きしめ、色っぽいラインを描く太腿を引きはだけ、長い指でプリプリとした花弁を撫で秘口を押し開いた。
そして指先をピンク色に輝いた壁の奥まで挿入する。

「あっ、あぁんんっ・・・・・・はぁぁん・・・あっ、あぁっ・・・。」

敏感な粘膜を愛撫されてマヤは腰が熱くなり太腿の先端が痙攣した。
深い陶酔で頭の中が溶けていく。
真澄は、熱に浮かされたように頭を揺するマヤの下肢を大きく割り開き、滑らかな内腿に唇を寄せた。
彼の唇で吸われるたびにマヤは悦びの喘ぎ声を上げる。

「マヤ、いやらしい蜜がこんなに出ているよ・・・。」
「あぁん、速水さんっ! あたし・・・あぁんっ・・・あぁっ、イイッ!」

マヤの泣き声がひときわ甲高くなった。
無意識のうちに腰を揺すっている。
真澄は指で充血した秘裂を引きはだけ、トロトロした粘膜を舌で舐めまわす。
そして、コリコリと充血した蕾を尖らせた舌先で転がし始めた。
マヤは、もうそれだけで限界を感じていた。

「ひゃぁっ・・・速水さん、もう・・・あたし・・・イ、イっちゃうぅ・・・・・・。」
「あぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

背中を反らしたマヤは投げ出した脚を痙攣させ、あっという間に絶頂を迎えてしまった。
上気させた頬をピクピクと震わせるマヤの表情がなんとも愛しい。

「おやっ、もうイっちゃったのか・・・。マヤ・・・お楽しみはまだこれからだ!」 

"えっ・・・あ・・・。ま・・・まだって・・・・・・。"

「さて、今日のメインディッシュと行くか!!」

"メ・・・イン・・・ディ・・・ッシュ・・・?"
マヤの朦朧とした意識の中でその言葉がこだました。

そんなマヤを横目に真澄は怪しい笑みを浮かべると、おもむろにベッド脇に用意したソーイングセットの中から約20センチ程の赤い木綿糸を取り出した。

「は・・・はやみ・・・さ・・・ん・・・。」

"これから・・・一体・・・何を・・・?"

意表をついた真澄の行動にマヤは絶頂に達しながらも上体を何とか起こし、朦朧とした意識の中で真澄を見つめている。
言葉を掛けたかったが、一度達した身体が甘く痺れて何もできない。
すると、そんなマヤの状況をいいことに、真澄はマヤの脚を大きく広げ、その付け根に顔を近づけてきた。

「マヤ、君のココ、可愛いよ。こんなに赤く膨らませて・・・ピクピクと俺を誘っている・・・。」

そう言うと真澄はプックリとしたマヤの蕾をそっとひと舐めし、無理やり包皮を根元まで剥ぎ取った。

「ひゃぁ・・・ああぁぁ・・・。」

剥き出しにされたマヤの紅い突起は、真澄の視線を感じるのか小刻みにヒクヒク震えている。
真澄はマヤの腰を思いきり押さえつけ、はちきれんばかりに膨らんだ蕾を口に含みしゃぶりまわした。

「きゃぁぁぁっ・・・・あぁぁぁんっ・・・・・・。」

マヤは甲高い悲鳴をあげて腰をよじった。
愛らしい艶やかな唇がプルプル震え、潤んだ瞳からは悦びの涙が零れていた。
濡れた秘口は収縮し、トロリとした蜜がとめどなく溢れ出る。

すると真澄は舌先でマヤの瑞々しい蜜を存分に味わうと、剥き出しになった突起を摘まんで先ほど用意した糸を周囲に巻きつけ縛り上げたのだった。
紅い糸がリボンのようにマヤの蕾を飾る。

「くぅぅぅ・・・・・・ひぃぃぃっ・・・。」

そのとたん、マヤはあまりの衝撃に苦悶の声を漏らして、一気に昇りつめてしまった・・・。
今まで経験したことのない感覚に、大きく広げられた脚がガクガク震え、秘口からは大量の蜜が噴出した。

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

反り返った身体からは完全に力が抜け落ち、再び絶頂の波がマヤを押し寄せる。
先ほどイって敏感になっている蕾を縛るのはさすがに刺激が強すぎたのだ。

「マヤ、またイッたのか・・・君のために、さらにお楽しみを用意してあるんだが・・・。」

「速水さん、あ、あたし・・・もう・・・ダメですぅ・・・・・・あぁ・・・あぁんっ・・・。」

マヤはあまりの快感に瞳を潤ませながらやっとの想いで言葉を口にした。
しかし、その仕草はますます真澄を欲情させるだけだった。

「こんなに早くイってしまった君には、さらにオシオキが必要だ・・・。」

真澄ははそう呟くと、マヤの突起に熱い蒸気を吹きかけ、そこに縛りつけた糸を上下に素早く引っ張り、さらに、長い指を膣口の奥へ滑り込ませた。

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ・・・ああぁぁぁっ・・・・・もう、ダメぇぇぇーーーー!!」

こんな快楽はとても言葉では言い表せない。
マヤは痛みと快感が混じった感覚に全身を痙攣させた。
眉間にシワよせ、あまりの快楽に歯がガチガチと音を立てている。

「どうだ、いいだろうマヤ。もっと感じなさい・・・今日は思う存分イカせてやるぞ!」

マヤは初めて経験した不思議な感覚に恐怖すら感じていた。
でも・・・。
何も考えられないのなずなのに身体は勝手に彼を求めている。
そんな自分の行動が信じられない・・・。

"アタシの中にもう一人の・・・アタシが・・・いる・・・。"
"本当は、本当のアタシって・・・速水さんにこんなにされるのを望んでいたのかも・・・。"

マヤの身体は羞恥心とは裏腹に快感を求めて夢中で真澄に腰を押し付けていた。

"うぅん・・・今日は、何もかも忘れて・・・速水さんだけを・・・感じて・・・いたい・・・。"

伝えたい想いは、すべて甘い喘ぎ声に変換される。
そして泣き声も甘い切なさで透き通っていく。

「よしっ、そろそろ本番といくか!」

真澄はマヤにそう告げると、マヤをすぐさま四つん這いにさせ、自分のそそりだったものを思いきり挿入させてきたのだった。
そして、真澄はさらに先ほどマヤの蕾の縛り上げた糸の先端を自分自身に巻きつけ縛り上げ、準備が整い次第透かさずマヤの秘裂を一気に貫いた。
根元まで自身をねじ込み、思いきり子宮を突き上げる。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんーーーーーーーーっ・・・ああぁぁぁーーーーーんっ!!!」

ここまできて、やっとマヤは真澄の言う赤い糸の意味が分かった。

普通、運命の赤い糸と言えば、誰もが、夢見る乙女の恋物語を想像するだろう・・・。
マヤもそのうちの一人だった。
しかし、今は・・・。今回は・・・。この瞬間は・・・。
魂と魂が結ばれているだけでなく、肉体的にも、それも、とても常識では考えられないところで結ばれている。

"こんなことって・・・。"
マヤはあまりの予想外の展開に慌てふためいた。
しかし、そんな理性であれこれ考えている暇もなく、次から次へと押し寄せる快楽の波に我を忘れ夢中で彼自身を求める自分がいた・・・。
これが本当の人間の本能というべきものだろう・・・。

膣口をかき回されながら同時に突起を刺激される感覚にマヤは顔を左右に振り、腰をワナワナさせ全身はプルプル震えている。
上体を支えていた両腕はもう力も入らずマヤはうつ伏せに崩れ落ちた。
括約筋が収縮し、大量の淫蜜がほとばしる。

それは二人にとっていつもと違うスリルと快感だった。
そのためか、初めはずいぶんとマヤをあれこれ焦らしてきた真澄も、今まで経験したことのないマヤの収縮に、いつしか我を忘れて自分自身を彼女の中へ穿ち込む。
奥へ奥へ、さらに強く、激しく、何度も何度も責め立てる。
そして、あまりのマヤの締め付けの強さに自分自身も限界が近いのを感じていた・・・。

「マヤ・・・マヤ・・・マヤ・・・マヤ・・・。」
真澄は、何度もマヤの名前を連呼したのだった。
夢中で、全身で彼女への愛情を表現するかのように・・・。

そして・・・。
ついに真澄は、マヤの熱い体内がめいいっぱい収縮するのと同時に、自らの熱いものを彼女の中へ注ぎこんだのだった。








その後、二人はその場に重なるように倒れこむ・・・。

マヤは、あまりの快楽に大きなため息をもらして力尽き失神していた。
そんなマヤを真澄は優しく優しく労わるように抱きとめる・・・。
そして、彼の長い指で手のひらで、何度も何度もマヤの火照った肌の感触を味わっていた・・・。

"今日は・・・本当にスリルがあって盛り上がった・・・。"
"こんな楽しい夜はもう二度とないだろうか・・・。"
"いや、マヤにとってはかなり刺激の強いことをしてしまった・・・。機嫌を損ねていないだろうか?"
"とは言っても、上手くいけば、またできるかもしれない。色々手段を考えないとな・・・。"

すべての行為が終わり、真澄はマヤを胸の中に閉じ込めながらあれこれ考えていた。
そして、当のマヤといえば、あれほど強い刺激を全身で浴びたためか、ただただ目を閉じ、甘い甘い夢の世界へ昏昏と旅に出ていた。

その寝顔は・・・。
何ともいえない、穏やかな表情・・・。
それがまた愛しい・・・。

真澄は、そんなマヤの寝顔をまじまじ覗き込み空いている片方の手でマヤの黒髪をそっと梳いた。

"マヤは今頃どんな夢を見ているのだろう・・・。夢の中でも俺が側にいるのか?"
真澄は優しい瞳で囁く・・・。

"君と俺は心身ともに赤い糸で結ばれているんだ。きっと、夢でも俺と楽しんでいるに違いない・・・。"
そう思うと、ふっと真澄の顔から笑顔が零れた。
こんなに幸せな日々が送れるなんて、あの頃の自分では全く想像も出来ない。
真澄はつくづく世界一幸せ者だと実感した。
そして、もう一度マヤの方に視線を移し、お休みのキスをしようとした・・・。

・・・と、その瞬間・・・。

「うぅん、もう、やめて〜。また濡れちゃうじゃない・・・。」

突然のマヤの寝言だった。

"・・・・・・・・・・・・。"
"なんだマヤ。夢の中でも俺との行為を楽しんでいるのか?"
真澄は疑いもなくそう思った。

が、しかし・・・。
その後、マヤが決定的な言葉を口にする。

「あぁ〜ん、もう、またぐしょぐしょになっちゃった・・・。やめて〜、桜小路く〜ん・・・!!」

"・・・・・・・・・・・・。"
"な、なんだって!!!!"
"何でよりによってアイツがマヤの夢に出てくるんだ!!!!"
"しかも・・・たとえ夢とはいえ、マヤを横取りするなんて。それもよからぬ行為を・・・。"
"おのれー!! 許さ〜ん!!!!"


穏やかなマヤのひと時は束の間・・・。
真澄は、またマヤを叩き起こすと、有無も言わさず彼女を責め立てるのであった。
そんなヤツの夢など見ないよう、何度も何度も激しく激しく・・・。


マヤにしてみれば、ただ同年代の俳優仲間と浜辺へ遊びに行った夢をみていただけなのに・・・。

そして、真澄の最大級の嫉妬と怒りを湛えた愛の嵐は、明け方まで続くことになる・・・。


―― 後日・・・ ――

マヤは前日のことがショックでしばらく真澄のマンションを訪れることはなかった・・・。
どうやら、機嫌を損ねてしまったようだ・・・。
それは、あの激しい行為が気に入らなかったのではなく、原因は夢の中の桜小路に対するとんだ真澄の誤解と嫉妬だった・・・。
マヤの言い分では、夢の中までとやかく言われたくなかったらしい・・・。
とは言っても恥かしがり屋のマヤのこと・・・。
そんな理由は真澄に告げることはなかったのだが・・・。

そして真澄の苦悩の日々はまだまだ続くのであった。








2003.08.10



<FIN>














□しずかさんより□

今回は、杏子祭(あくまで祭り)ってことで、ド派手な打ち上げ花火をプレゼ ントしようと思い、UG作品を書いてみました。
最初は、赤いリボンで身体を縛る・・・とかいうどっかの雑誌の発想から、な ぜか妄想は暴走し、結果的にこんなパロになってしまいました。
ということで、しずかからは、これがささやかで派手な誕生日プレゼントでご ざいます。
改めて、杏子さんお誕生日おめでとうございます。






□杏子より□
こ、これが、産後一ヶ月のリハビリ作品ですかい……!!
しずか、という杏子が勝手にくっつけたHNに全く相応しくない、暴れっぷり、すばらしいです!!あっぱれ!!
赤い糸…、赤い糸…、そうきましたかっ!いやぁぁ、妄想とは菌想とは、恐ろしいものですね。ブツブツ
しずかさん、授乳に追われ、家事に追われ、モウレツにお忙しいというのに、祭ご参加、ありがとうございました。愛を感じました。







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