天上の青
written by まゆ
 I公園へ折れる交差点の手前にその店はあった。
 歩道との際に置かれた「IN」の大きな表示に従って、聖は愛車のハンドルを左に切る。黒いジャガーは、ちょうど空いたスペースにその艶やかな肢体を静かに横たえた。
 聖はハンドルに上半身を預けるようにして、フロントグラス越しに店の看板に改めて目を向けた。黄色の地に赤い飾り文字のロゴ。この店のキャラクターなのだろう、その真っ赤なアルファベットの横ではシェフ姿のウサギまでがにっこりと笑っている。

 「どうやら、ここでいいみたいだな」

 三十分ほど前に受けた真澄からの電話が耳の底に残っていた。

 「聖、悪いが待ち合わせを吉祥寺に変更したいんだが」
 「かしこまりました。どちらへ伺いましょうか」
 「I公園の近くにある『バニーズ』という店だ」

 陽気なウサギをもう一度目の端にとらえると、聖はゆっくりと愛車のキーを抜いた。






 「いらっしゃいませ!」

 新規客の入店を知らせるチャイムの音に、ウェートレスばかりか厨房の奥からまで次々とその挨拶を唱和する声が響く。

 「いらっしゃいませ。おひとり様でしょうか?」

 アルバイトと思しき店員が小走りに駆け寄ってきてにこやかに訊ねるが、聖はその問いかけに答えるかわりに軽く息を呑んだ。
 十二時三十五分。昼食時の客席はほぼ埋まっており、店員の挨拶、客の談笑、食器の触れ合う音などが溶け合って、控えめに流されているBGMもかき消されてしまっている。
 どこをどう見ても、ここはいわゆる『ファミリーレストラン』と呼ばれる種類の店らしい。聖は今度は小さく息を吐いた。

 「お客さま?」

 店員が怪訝な目を向けていた。無言で立ち尽くす目つきのよくない男を胡散臭く思ったのだろう。聖は慌てて客席をぐるりと見渡し、待ち合わせであることを仕草で示した。
 それにしても、果たしてこんな店に真澄がいるのだろうか。聖はまだ確信を持てない。真澄と直接会う時は人目を避けるのが鉄則で、昼日中のファミリーレストランに呼び出されるなど、考えられないことなのだ。

 「おい、こっちだ!」

 だが、声のする方を見れば確かに彼のボスの姿がある。右手奥の一角、四人掛けのボックスシートから真澄が手招きをしていた。


 「遅くなりまして……」

 聖の挨拶を遮って、テーブルにお冷のグラスが差し出された。

 「いらっしゃいませ。本日の日替わりランチはハンバーグとカニクリームコロッケの盛り合わせになっております」

 注文を打ち込む端末を手にした店員の笑顔が「早く決めろ」という無言の圧力に思えて、聖はその切れ長の目に険しい色を浮かべかかったが、真澄の声がそれを押しとどめた。

 「じゃあ、その日替わりランチをふたつ。ライス大盛りで頼むよ。あ、それから彼にはドリンクバーもセットしてくれ」

 自分のドリンクはオーダー済みだから、とコーヒーカップを軽く指差しながら、真澄が慣れた調子で注文する。聖はぽかんと口を半開きにして、その見慣れない光景の一部になっていた。

 「かしこまりました。日替わりランチ、ライス大盛りでおふたつとセットドリンクバーがおひとつですね。ご注文ありがとうございます。ランチスープとお飲み物、どうぞご自由にお取りくださいませ」

 マニュアル通りにオーダーを繰り返し、店員は一礼を残して彼らの席を離れた。

 「コーヒーでいいか?」

 すでに腰を浮かしている真澄が聖に問いかけた。

 「は?」

 「ドリンクだよ。一緒に持ってくるから」

 「あ、はい。いえ、私が……」

 慌てて立ち上がろうとする聖を真澄は軽く右手を上げて制す。

 「いいから、いいから」

 「は、はあ……」

 部下の返答を最後まで聞かないうちに真澄はもうドリンクバーへと歩き出していた。ひとり座席に残された聖は、改めて店内を見渡してみる。
 お替り自由のドリンクバーの周りにはグラスやコーヒーカップを手にした人々が入れ替わり立ち替わりに集まり、その人の動きを縫うように店員たちが料理を運んだり、皿を片付けたりしている。おとなしく座っているのに飽いた子供たちがレジで売っているおもちゃをいたずらするのを、母親が叱ったりもしている。
 それは、聖の日常とはおよそかけ離れた空間だった。
 背筋をつたう違和感を拭えないまま、聖は今度は目を至近に向けてみた。
 場所柄、親子連れや主婦のグループが多いのは当然なのだろうが、それにしても聖の座る席の周りは、乳幼児を連れた母親たち、額を突き合わせるようにして試験勉強に勤しむ女子高生など、女性の比率が高いように彼には見受けられた。
 偶然か、と思いつつふとテーブルの上を見れば、砂糖や塩などに並んで「禁煙席」の表示が置かれている。
 火のついたたばこの絵を駐車禁止の道路標識を真似た斜線入りの赤い円が囲み、その下には「おたばこはご遠慮下さい」の文字。聖は不思議なものでも見るような思いでその表示を手に取ってみた。
 そこへ、小さなトレイにふたり分のスープとコーヒーを乗せて、真澄が戻ってきた。

 「待たせたな。コーヒーマシンの前が混み合ってて」

 「あ、いえ。恐縮です……」

 手の中の禁煙の表示を急いで元に戻しながら聖は軽く頭を下げる。

 「ああ、それか」

 聖の手から離れたものを見て、真澄がかすかに目元を緩めた。

 「禁煙したんだ、最近」

 「は?」

 真澄の口から「禁煙」などという言葉を聞くとは思ってもいなかった聖は、彼らしからぬ素っ頓狂な声を返してしまう。もし他の席が塞がっていてこの禁煙席しか空いてなかったとしても、喫煙席が空くまで待つ。それが聖の知る真澄だったはずだ。

 「ほら、マヤが……」

 照れくさそうに真澄は両手を自分の腹の前で丸く動かす。

 「まわりの人間がたばこを吸うのも胎児にはよくないらしい。副流煙とか言ったか?それに、マヤがつわりで、やたらとにおいに敏感でな」

 今まで「速水さんのにおいだ」とスーツに染みこんだたばことコロンの香りが大好きだったくせに、妊娠してからというもの、消臭スプレーをかけてからでないと家にも入れてもらえない。そう言って、真澄は両手を広げて、やや大袈裟に肩をすくめてみせた。うんざり、という表情がただのポーズなのは明らかだったが。

 「まあ、俺ができることは、たばこをやめることくらいしかないしな。それに、生まれた子供が吸殻を口に入れるような事故が起こったら一大事だし」

 で、十五年来の相棒との友情を断腸の思いで断ち切ったのさ、と真澄はそれと同じくらいの長さの付き合いになる腹心の部下に笑ってみせた。

 「お待たせいたしました。日替わりランチでございます」

 会話が途切れたところへ折りよく注文の品が運ばれてきた。
 デミグラスソースのかかったハンバーグ、タルタルソースをまとったクリームコロッケ。付け合せはフライドポテトとほうれん草ソテー。ファミリーレストランの定番中の定番が彼らの間で湯気を立ち上らせる。

 「お、なかなかうまそうだな。さて、仕事の話は食べてからだ」

 「はい」

 だが、見た目の彩りはよいが、結局は冷凍食品を再加熱したものの寄せ集めだ。仕事でもプライベートでも高級品を食べ慣れている真澄の口に合うとは思えない。聖はハンバーグをひとくち噛んだところで手を止め、せわしげにフォークを使う上司を見やった。

 「なんだ?なんだか、今日のお前はヘンだぞ」

 聖の視線に気付いた真澄は、その頬に軽い笑いを含みながら、たっぷりとタルタルソースを絡ませたコロッケをひょいと口に入れる。

 「そんなことは、ございませんが……」

 聖も真澄に倣って切り分けたハンバーグにデミグラスソースを二度、三度と絡ませた。

 「このランチもそこそこ食えるだろう?安い、早い、まあまあうまい。こういう店が賑わうわけだな。それに、ほら、見てみろ。意外とサラリーマン風の客も多い。俺達が意識するほどに、まわりは俺達を見てもいないだろうしな」

 聖は真澄の指差すほうを見た。言われてみれば、確かに外回りの途中らしい営業マンや資料を広げて打ち合わせをする男たち、昼休みに食事に来たワイシャツ姿のグループなど、真澄や聖と同年輩の男性客も少なくはない。郊外のファミリーレストランは人目を避けたい自分たちにとっても意外な穴場なのかもしれない。聖がぼんやりとそんなことを考えていた間にも、真澄は次々とフォークを口元へ運ぶ。ハンバーグ、ライス、コロッケ、ライス。小気味よいほどのペースだ。

 「よ、よくいらっしゃるのですか」

 こういう店には。その部分は聖は目線で訴えた。

 「マヤが好きなんだ。ドリンクバーの紅茶を全種類飲んでみたい、とか、ポイントカードの点数を集めるともらえるぬいぐるみがほしい、とか、もう子供みたいだろう?」

 「い、いえ。でも、マヤさまらしいですね」

 「マキシムで食事をした後だって、ファミレスに寄っていこう、なんて平気で言うんだぞ」

 悪戯の言い訳をする子供のように、少し唇を尖らせて妻の邪気の無さを訴える真澄に、聖も思わず目を細める。

 「まあ、このごろはつわりのせいで外食もできないんで、俺がかわりにせっせとポイントカードに点数を集めてやってる、というわけだ」

 真澄はシャツの胸ポケットからテレフォンカードのような薄い一枚を取り出して見せた。「バニーズぬいぐるみプレゼント」の文字がその表面に躍り、看板で笑っていたキャラクターとよく似たウサギのぬいぐるみの写真も添えられていた。

 「あと、何点なんですか?」

 「十六点。このふたり分のランチの会計をすれば、ちょうど貯まる」

 「それは、マヤさまが喜ばれますね」

 「ああ。でもまずは消臭スプレーの洗礼を受けることになるんだろうな、このウサギも」

 真澄はポイントカードに印刷されているウサギを指先でパチンと弾くと、わが同志よ、とおどけてみせる。

 「さて、コーヒーをもう一杯、もらってくるかな」

 慣れない冗談を口にした照れ隠しなのか、真澄は傍らに置いていたカップの中味をひとくちで飲み干すと、すでに空になっていた聖のカップも一緒に手にして立ち上がった。聖に遠慮する間も与えない、さりげなく、軽やかな動きだった。
 ドリンクバーへ何度も身軽に足を運ぶ真澄の背中を、聖はふたたび軽い驚きとともに見送ると、自分の皿が真澄よりもかなり減り方の遅いのに気付いて、多少冷めて食べやすくなったコロッケをやや大きめに切り分けると、ふた切れ一緒に口に放り込んだ。

 きれいに平らげられたふたり分の皿は、「お下げ致します」のひとことと共に片付けられた。普通ならここで真澄がいつもの銀のシガレットケースを取り出し、食後の一服となる。

 「すまんな、付き合わせて。お前は吸いたかったら、あのレジの向こうで吸ってきてもいいぞ」

 たばこのかわりにタブレットガムを口に放り込みながら、真澄はやはりたばこを手放せない日常を過ごす部下を気遣ってみせる。

 「いえ、大丈夫です」

 「そうか。じゃあ、お前にもこれをやろう」

 真澄は、今自分が噛んでいるのと同じガムを一粒、手渡した。

 「マヤが持たせてくれたんだ。口寂しいだろうから、と」

 真澄の口元から白い歯がこぼれる。今日何度目かわからないほどの笑顔の連発に、聖もぎこちなく頬を緩めた。
 人前で笑うのは、その口の端に揶揄や皮肉をこめた冷笑を浮かべるときだけ。真澄の来し方は、それが大袈裟に過ぎる表現とは言い切れないものだった。だが、今、聖は確かに、人知れず水を湛える深い湖の水面のような、穏やかな光のたゆたう瞳に照らされている。

 聖には、口の中の小さな一粒がひどく甘く感じられた。






 「ごちそうさまでした」

 会計を終えて外に出てきた真澄を聖は丁寧なお辞儀で迎えた。

 「いや」

 短く答えた真澄の手には貯まったポイントで交換したウサギのぬいぐるみ。速水真澄とぬいぐるみなど、不釣合いの最たるものだろうに、聖は不思議とそうは思わなかった。
 今日、この店で真澄と落ち合ったときから感じていた妙な違和感。それは、この店の雰囲気と彼が知るこれまでの真澄のとの隔たりの大きさだった。鬼だの冷血漢だのといった世評が必ずしも正しくないことを聖は知悉していたし、彼の上司が胸に秘めていた情熱も折に触れて垣間見てはきたが、そんな聖の目から見ても、これまでの真澄を包むオーラはやはり冷たい焔だったと思う。それは、仕事への峻厳さ、親との確執、幼い頃のトラウマなどが真澄の心の中に作り上げた黒い影が見せていたものだろう。
 だが、もはやそれは単に自分の思い込みにすぎないのだと、聖は得心した。今目の前にいる真澄がまとう空気は温かく穏やかだ。それが何によってもたらされたものなのかもわかりきったことだった。

 ――― 人は変わることができる。

 聖は真澄の手で揺れるウサギを見ながら、そう胸の奥に向かって呟いた。
 過去を昇華しうる、そんな出会いが人を変えるのだ。これほど鮮やかに。見事なまでに。

 聖はウサギを持つ真澄の手元から肩先へと、順に視線を動かしてみた。そして、よく鍛えられた厚い肩の上に乗る整った横顔へと聖の前髪の下の瞳が辿り着く。

 「真澄さま、実にいいお顔をなさっていますね」

 運転席のドアに手を掛けようとした真澄を聖が呼び止めた。真澄は声のした方へ首をめぐらせる。以前の強さはそのままに、より深みを増した光に彩られた瞳がゆっくりと聖に向けられた。

 「そうか?」

 部下の感嘆に、真澄は自分の顔を映すドアミラーに目をやる。

 「そうかもしれないな。だがな、聖。多分、お前と同じ顔をしているだけだと思うぞ」

 小さな鏡の中でふたりの視線が交錯する。真澄はふっと小さな笑みをもらすと、運転席にその長身をさっと滑り込ませた。

 「アテネ座に顔を出すことになっているから、ここまででいい」

 「はい。ではここで失礼致します。どうぞお気をつけて」

 真澄のベンツがクラクションをひとつ残して駐車場を出て行く。聖は、その重厚な後姿にもう一度丁寧にこうべを垂れ、その姿が見えなくなるまで見送りながら、真澄の意外な反撃に苦笑をこぼした。

 (ええ、そうですね。きっと私も……)

 聖はそのまま空を振り仰いだ。I公園の緑の上に淡い水色の空が広がっていた。

 影として生きる。そう自らの生が定まって以来、彼の人生に色は無縁のものとなった。闇に溶け、影にまぎれる日々。疲れた体を休めるのも必要最小限の物が置かれただけの殺風景な部屋だった。短期間で引越しを繰り返す日々では、その部屋が自分の居場所である感覚など芽生えようもない。つねに仮の宿りと思っていたし、そう割り切るのが、彼が身につけた生活の知恵でもあった。
 だが、いつからだろう。少しずつ彼の世界が色づき始めたのは。
 赤い金魚を買った。窓辺に鉢植えが置かれた。そしてピンクのビニール傘が玄関の傘立てにある……そう、“自分の家”に。
 聖は再び顎を突き出すようにして空を見上げる。
 この空の上にいる愛しい人が羽根を広げている。そんな気持ちにさせる雲が高く浮んでいた。
 空の青さも、公園の緑も、この店のけばけばしいほどの看板さえも。彼を取り巻くあらゆる色が、サングラスの薄茶のレンズをすり抜けて彼の目にじんわりと染みてくる。
 その目の奥の熱さを噛み締めながら、聖は思う。

 素焼きの鉢に合う、落ち着いた色の受け皿を買おう。
 まるまると太って鯉のようになった金魚には、水槽に新しい水草を入れてやろう。
 ああ、そういえば、今月の『園芸の友』は昨日が発売日だったはずだ。
 そして、今日帰ったら、部屋に置いてある灰皿を全部捨てよう……。

 最後のひとつは、「タバコ、嫌いなのよ。髪に臭いつくし……」と以前、不機嫌な顔を見せた恋人の長く美しい黒髪を思い浮かべながら、少し強く言い聞かせた。
 その時、不意に巻き起こった風がふわりと彼の前髪を持ち上げ、その下の目を顕わにする。その目を上に向ければ、刷毛で薄く刷いたような淡い雲が風に流されて、少しずつ形を変えていた。

 ――― 今、この空をあの人が翔けている。

 聖はゆっくりとサングラスをはずした。目に映る空の色がひときわ青くなる。彼を囲む世界が強くその色を主張する。

 (真澄さま、これは、私にとっても、そういう出会いです……)

 聖は口の中だけで呟くと、持ち主の帰りを待つ黒いジャガーに向かってゆっくりと歩いていった。



2003.8.10


<FIN>








 □まゆさんより□
 杏子さん、お誕生日おめでとうございます。
 最初は読者として、そして投稿者として、いつのまにやらスタッフとして「ESCAPE」とともに毎日を過ごしてきました。
 驚異の連日更新で楽しませてくれる杏子さんを少しでもお手伝いできたら、と引き受けた編集スタッフ。「か、書けた……」と息も絶え絶えな杏子さんからの連絡を受けると、容赦なく「字、違うよ」「意味違うから」と赤ペンを振るってきましたが、作者以外で最初にその作品を読める幸せを思い切り享受させて頂けて、本当に光栄に思っていました。
 『天使の休日』では、聖と杏樹に恋をさせることに多少の迷いのあった杏子さんを「いい!絶対にいいよ、それ」とけしかけたのですが、気持ちを定めてからの杏子さんの筆の冴えは皆さんもご存知の通りです。
 一番思い出深いのは、やはり『7月7日、晴れ』の実況連載ですね。ストックを出したのではなく、当日杏子さんが体を張っていたのは、私が呟いた半分冗談のような感想がしっかりネタとして登場していることからも証言できます。杏子さんは大変だったと思うけど、私にはとても楽しい七夕祭りの宵でした。
 「杏子祭」最初は皆さんの作品を楽しませて頂くだけの予定だったのですが「例のブツはどうした?」とまるで主客転倒、原稿取りのオニと化した杏子さんに迫られ、なんとか前々からの約束のネタをまとめて、こうして参加させて頂くこととなりました。ささやかながらお誕生日のプレゼントととしてお受け取りくださいませ。
 杏子さん、これからもあなたにとっていい友人でいられるように、頑張りますわ。今日から始まる新しい1年が、素晴らしい日々となりますように!  





□杏子より□
”禁煙に苦しむ男二人ってネタで一本、書けそうなんだけど”
それは6月末の某駅前で、連載が終わったばかりの某天使作品へのまゆさんの特大墓穴でした。掘り出した穴は、最後まできっちり掘って頂きましょう、と連日、さりげなく、優しく、穏やかに、愛を込めて、
”で、あれ、どうなった?”
と朝顔に毎朝水をやるように、見守っておりました。おほほほほほほ♪
まゆさんには、一般常識欠落女の杏子の尻拭いをして頂き、本当にお世話になりました。無理ばっか言って、すみませんでした。
そして、拙作の天使シリーズへの外伝!幸せすぎて、涙でそう。あのとき、まゆさんに
”いけ!そのネタでいけ!”
と判子おしてもらえなかったら、H&Aカップルは、ありえなかったわけで、ある意味生みの親である、まゆさんにはゲキ感謝でございます。
まゆさ〜〜ん、本当に、ありがとうございました。これからも、どぞどぞ、よろしくぅ〜!!

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